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【中国と共に生きる】羊毛フェルトから広がる私のスローライフ

2016-03-10 人民網日本語版 人民网日文版


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自分だけのオリジナルを求めて、中国の若者たちの間で広がりを見せるハンドメイド。今回は北京で羊毛フェルト作家インストラクターとして活躍する矢野玲子さんをご紹介したい。(北京滞在歴8年)

 

子供の頃から編み物が好きだったという矢野さんは、友人とタイに旅行に行った際も大好きな毛糸屋が目に止まった。「こんな暑い国にも毛糸が?」興味本位で店内に足を踏み入れてみると、毛糸以外にも羊毛の塊が売られているのに気づいた。羊毛フェルトと初めて出会った瞬間だった。「編み物だと、途中で失敗してやり直しになるたびに挫折しそうになるが、羊毛フェルトはいつどんな段階でも簡単にやり直すことができ、それが自分の性格にフィットしてどんどんその魅力にはまっていった」と矢野さんは振り返る。

 

子供の頃から編み物が好きだったという矢野さんは、友人とタイに旅行に行った際も大好きな毛糸屋が目に止まった。「こんな暑い国にも毛糸が?」興味本位で店内に足を踏み入れてみると、毛糸以外にも羊毛の塊が売られているのに気づいた。羊毛フェルトと初めて出会った瞬間だった。「編み物だと、途中で失敗してやり直しになるたびに挫折しそうになるが、羊毛フェルトはいつどんな段階でも簡単にやり直すことができ、それが自分の性格にフィットしてどんどんその魅力にはまっていった」と矢野さんは振り返る。

 

矢野さんの教室の名は「BaRoonWorkshop(バルーンワークショップ)」。一人一人の個性をカラフルな風船に喩え、それが空高く、国境を越えて自由に飛んでいってほしいという願いが込められている。自分のアトリエなどは設けておらず、街のカフェやレストランで毎回テーマを決めてワークショップを開いている。中国語には自信があったが、日本語の「サクサク」、「チクチク刺す」、「クルクル巻く」といった擬音語の中国語表現が分からず、疲れ果てるほどジェスチャーを繰り返して指導した。人集めも、当初は中国のチャットツールのウィーチャット(WeChat)で募集し、やっと人が数人来る程度だったが、その後口コミでも広まり、今では常に5人から10人程度の生徒が集まるようになった。

 

作り方は至ってシンプルなのだが、針で刺す過程で誤って指を刺してしまうことが多々ある。矢野さんは指を穴だらけにしながらも、作品作りの楽しさのあまり痛みも忘れてしまう。「やり直しが非常に簡単なことに加え、人形やポーチ、アクセサリーやスリッパ、キーホルダーなど、身の回りのもの何でも作れてしまうんです」と目を輝かせる。最終的に出来上がった作品が、デザイン画やイメージと少し違ってしまうこともあり、一部の人からするとそれが羊毛フェルトの難しい点のようだが、矢野さんにとってはそれもまた「サプライズを与えてくれる羊毛フェルトの魅力」だ。

 

北京をテーマにした作品作りにも挑戦してきた。北京での暮らしを考えた際に頭に思い浮かぶものは何か、ふと思い付いたのがタクシーの運転手だった。オリンピックを境に、今では馴染みのあるツートンカラータクシーの台数が大幅に増え、黄色いシャツを着て街を走る運転手の姿は、矢野さんの目には一つのシンボルとして映っていた。そこで作成したのが等身大の老北京のおじさん「老張」(張は中国でポピュラーな苗字で、親しみを込めて「老張」と呼ばれるため)だ。完成するや否や、作品を一目見たいという声があちらこちらで聞かれ、後日「老張見面会(ファン交流会)」なるイベントも開かれた。どんなイベントもその作品の愛らしさや物珍しさにいつも賑わいを見せるが、矢野さん自身の人となりや魅力に惹かれてやってくる人も多いようだ。

 

矢野さんがターゲットにしている参加者は「気持ちや趣味が最先端の人」。実際にワークショップに来る人もクリエイティブな職業に従事する人が多い。PR会社で勤めるある中国人女性は、「普段仕事に追われているが、ここに来て作品作りに没頭していると仕事の忙しさを忘れることができる。創造力を求められることが多々あり、その中で幸せなひと時を感じている」。ファッション雑誌編集者の女性は、「作品の作り方を学ぶのも楽しいが、ここで異なる職業や性格の人達とおしゃべりして過ごすこの雰囲気がとても好き」と語る。「そんなこともできるの!?」と彼女たちが作る作品から学ぶことも多々あるという。「私のような中国と日本のハーフの人間にとって、国籍は枷でしかなかったが、ハンドメイドは言葉も必要なく、作品を作っていく過程の中でのジャスチャーで心の通う交流ができる」。羊毛フェルトは参加するすべての人たちの心の癒しであるだけでなく、国籍の違う人と人とを繋ぎ止める鍵のような存在でもあるのだ。

 

北京のイメージについて、「大人になって再び戻って来た当初は、この街のスローライフにとても惹かれた。ここは国際的な大都市であり、一見忙しそうにも見えるが、人々の暮らしは案外ゆっくりとしている。それが私の中で魅力だった。しかし、オリンピックが過ぎた頃からこの街のリズムもどんどん速くなり、今では私も着いて行くのがやっとなほど。効率ばかりが追求され、物事が益々便利になっている一方で、心の癒しも求められているような気がする。私は羊毛フェルトを通じ、生活のクオリティーを高めた『スローライフ』を皆と一緒に広めていきたい」と語った。


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